藤山寛美主演の人情劇。母親同然に子供たちを面倒見てきた“アットン婆さん”と彼女に育てられた子供たちとの家族愛を描く。
片桐家は、早くに母親を亡くし、そのためお手伝いのお初が母親同然で子供たちを面倒見てきた。お初は自身の縁談までもを犠牲にし片桐家に奉公し、50年が過ぎていた。子供たちは、大きくなった今もお初のことを“アットン、アットン”と呼んで慕っていた。
しかし、そんなお初を煙たがるのが長男の妻・富士子だ。富士子は何かとお初に意地悪をし、ついにはその差し金で暇を出されることに。このことを聞きつけた三男の三郎は、何とかお初を追い出さなくても済む方法を考えることに。
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昭和23年の松竹新喜劇結成時の演目の一つで古い作品ながら、現代にも通じる老いと若さをテーマに、父と息子の親子の情愛を描いた作品。
昭和38年。兵庫の山に囲まれた村で、鍛冶屋を営む頑固な職人の父田中良助と跡を継ぐ息子幸太郎は、日頃から意見の衝突が絶えない親子だ。意地の張り合いからついに家を飛び出した幸太郎が行きついたのは、峠の上にある大神木の一本杉。一本杉をみて老いた親の愛を振り返る幸太郎と、足を引きずりながら子を追う父良助は杉の前で出会い、暖かい親子の絆を結ぶのだった。
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人の心の温かさが詰まった人情喜劇。人生は双六のごとし…努力だけではどうにもならない運命の歯車、不遇の二人が偶然出会い、五年後には出世した姿で会おうと約束して別れたが…。
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