Q.「キミだけのヒーローになりたい」に出演を決めた理由やきっかけを教えてください。

警察のSWAT（特殊部隊）隊員というキャラクターに魅力を感じたからです。子供の頃からSWATという職業に対して尊敬と憧れの念を抱いてきましたし、とてもかっこいいと思っていました。俳優としても新しい挑戦でこれまでの自分を超える体験ができると思いましたし、脚本も制作チームも素晴らしかったので出演を決めました。

Q.これまであなたが演じてきたのは青春ドラマの学生役など若々しい役が多かったと思いますが、今回演じたシン・コーレイのキャラクターはそれらとは全く違います。この役を演じるにあたってどんな役作りをしましたか？　特に意識したことや工夫したことはありますか？

クランクインする前にSWAT隊員のリアルな生活や仕事ぶりを知るために、実際に部隊に参加して隊員たちと交流して理解を深めたり、トレーニングを受けたりしました。また、SWAT隊員らしい体つきになるよう個人的にも自分にトレーニング・メニューを課して体を鍛え、より本物の隊員らしく見えるように見た目も作り上げました。

Q.ご自身とシン・コーレイに似ている部分はありますか？　彼は特に恋愛に不器用で女心がわからず、好意の表し方も直接的でベタですが、ご自身もそういったタイプですか？

僕自身も日常生活ではどちらかといえば真面目で口数が少ないところがありますね。特に仕事における真面目さはシン・コーレイと似ているかもしれません。恋愛に関しては、僕の方が彼より幾分マシだと思いたいです、ハハハ（笑）。

Q.仕事においてシン・コーレイは責任感がとても強く、集中力と決断力があって、自分を追い込むところがありますが、ご自身が共感できる部分はありますか？

責任感、集中力、決断力、どれも僕がリスペクトするものです。仕事に対する集中力と向上心は仕事の完成度を高めてくれます。僕も目標を定めてやると決めたら、必ず自分が満足できるまで全力でやり遂げるタイプです。

Q.劇中にはSWATの任務をこなすシーンや訓練を受けるシーンがありますが、これらの撮影で苦労したことはありましたか？

任務をこなすシーンでは体の負担に耐え姿勢を保つのに苦労しました。やはりプロの隊員ではないですから、最大限にリアルに見えるよう常に現場で学びながら調整する必要がありました。でも、それこそが俳優としての本領といえるので、精一杯演じました。

Q.SWAT隊員と医者という異なる世界に住む2人が運命的に出会って恋に落ちますが、シン・コーレイはミー・カーのどんなところに惹かれたのでしょうか？　シン・コーレイはミー・カーがかつて自分が救った女性だとわかると同時に彼女に恋をするのに、すぐにアプローチしないのはなぜでしょう？　これについてご自身ではどのように考えていますか？

ミー・カーが持っている人に対する真心と仕事に対する責任感は、シン・コーレイが最も惹かれた部分だと思います。普段のミー・カーは無邪気で可愛らしく、仕事となると真面目で勇敢になる、素晴らしい人です。
ミー・カーの正体がわかってもすぐにアプローチしなかったのは、彼女が恩返しのために彼を受け入れることを望んでいなかったからだと思います。ゆっくりと仲を深めて彼女の自分に対する気持ちが確かな愛情になることを望んでいたのだと思います。だから、彼はずっと自分なりのやり方で彼女を守り、少しずつ些細なところから自分の愛情を伝えていきます。そういうところが彼の可愛いところだと思います。

Q.マー・スーチュンさんとは初共演ですが、お2人の息がぴったりだと話題でした。彼女との共演はいかがでしたか？

マー・スーチュン先生との共演は非常に楽しかったです。彼女は真面目で心遣いの細やかな役者さんです。どうしたらシーンを最大限に良くすることができるかを常に考え、非常に丁寧に役作りをしていました。

Q.マー・スーチュンさんとの共演シーンで、最も印象に残っているシーン、最も好きなシーンはどこですか？

印象に残っているシーンはたくさんありますが、一番好きなシーンは力を合わせて地震災害に遭った人々を助けるシーンです。

Q.シン・コーレイのプロポーズは本当に心温まる感動的なシーンとなっています。ご自身はイベント感を大事にする方ですか？　ご自身にとって理想のプロポーズとはどんなものでしょう？

僕は恋愛において特別ロマンティックなサプライズを演出したりするタイプではないですね。形式よりも中身の方を大事にしたいです。（プロポーズは）情感と雰囲気さえあればそんな派手である必要はないし、シンプルであってもいいと思います。

Q.本作は配信がスタートすると、多くの視聴者に愛され、多くのコメントで賑わい、Doubanの平均評点も一気に8.1（現在7.6）を記録し、成績も非常に良かったです。ご自身ではこのドラマがこれほど人気を博した理由は何だと思われますか？

ストーリー内容や制作チーム、俳優の演技やケミストリー、ポストプロダクションや宣伝、全てがこのドラマのヒットに貢献したと思いますし、本作を愛してくださったみなさんに感謝したいです。

Q.「キミだけのヒーローになりたい」を振り返って、特別な思いはありますか？　この作品はご自身にとってどんな作品になりましたか？

このドラマに感謝しています。俳優人生において新たな体験ができ以前の自分を超えることができただけでなく、みなさんにこれまでにない一面をお見せすることができ、演技やクリエイティビティにおいてもより多くの潜在的な可能性を引き出すことができたと思います。

Q.最後に、日本のみなさんにメッセージをお願いします。

「キミだけのヒーローになりたい」を応援し愛してくださってありがとうございます。シン・コーレイというキャラクターのことを好きになっていただけたら嬉しいです。