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『華麗なるスパイス』はウー・カンレンさんにとって最後のアイドルドラマだとお聞きしましたが、この作品への出演の決め手は何ですか?
「心の中では最後だと思っています(笑)。アイドルドラマは金鐘獎のような賞とは無縁で、子どもや若い人たちに見せるもの。ストーリーに深みがなく、男女の恋愛もおとぎ話のようで成熟した内容は少ないと思われています。だからこそ、アイドルドラマの中で他とは違う何かを表現したいと思っていました。アイドルドラマでもいい演技ができるはずだし、もっとユーモア、あるいは苦しみといったいろいろな要素を取り入れられるはずです。また、例えば演技面で自分がいい演技をする以外に、若手の役者もサポートできたら自身の価値を証明することもできます。ですから今回のオファーを受けた時、これまでとまったく違った作品にしたいと考えました。自分への試練ですね。少し自分にとって面倒なことをしたかったんです(笑)」

その挑戦はうまくいきましたか?
「長い時間をかけた価値があるドラマだと思います。台湾の多くのドラマは大規模な計画によって作られています。撮影スタイルは、まず脚本家、監督、俳優を探して、脚本を書きながら撮るというもの。常に変更があり、この後何が起こるのか誰もわからないので、目の前のことに専念するしかなく、時々自分が何をしているのか方向性を見失うこともあります。そんな中、この作品はチーム全体で意見を出し合って作り上げました。もし快適な仕事環境だけだったら、この製作スタイルは経験できなかったと思います。このシーンをどうやって解決するか、どう相手役をサポートできるかと常に考え、最終的にこのドラマを通してどのようにすればいいか知ることができました。共演者にはできれば自分がいれば安心だと思ってもらいたいし、助けてくれる人がいれば、一人で多くの問題に立ち向かわなくて済みます」

(今回演じたフオ・ティンエンと)ご自身と比べて似ている部分はありますか?
「こだわりが強いところですね。でも人はこだわりすぎると他人とのコミュニケーションが取りづらくなるので、人の意見を聞くことは必要だと思います」

シェフのドラマですが、劇中にはけっこう危険なシーンもありましたね。
「いつもけがしていました。料理のシーンはすべて自分でやっているので、うっかり火傷したり切ったり。傷口から血が止まらない時は、手を心臓より高く上げて血が止まるようにしていました」

普段からお料理はされるんですか?
「少しだけ。得意料理は(日本語で)チャーハンです。具は卵とネギのみ。シンプルだけど一番おいしいです」

では撮影前に料理のレッスンなどされましたか?
「ええ。私とシャオ・ユーウェイ(邵雨薇)はひと通りレッスンを受けました」

実際にモデルにされたシェフは?
「いません。ティンエンのようにかっこよくて腕が立つシェフは少ないでしょう(笑)。台湾の料理人はみんなお父さんみたいな感じですから(笑)」

このドラマの中で、特に印象に残った料理は何ですか?
「やっぱりカレーイセエビです。本当に高級なイセエビを使い、実際にプロのシェフが作っていたので、撮影後はみんなで食べていました」

ではドラマから離れて、特に思い出深い料理はありますか?
「台湾の“蛋餅(タンビン/台湾式クレープ)”です。今の蛋餅は薄い皮に卵をのせて巻いたものですよね。でも子どものころは、水と小麦粉、片栗粉を混ぜたとろみのあるタネから作っていたんです。鉄板の上にタネを流し込むとジュワーと音がして、そこに卵を加えて焼き上げる。タレは今のような醤油膏(甘みととろみがある調味料)じゃなくて、醤油とネギとニンニク、唐辛子が入った特製タレで、とても美味しかったです。学校に行く時、隣にある店でいつも二つ買っていました。そのころは一つ12元、二つで24元、それに豆乳一杯を合わせて30元。それでお腹いっぱいになるんです。今はもう同じ味は食べられません」

今回の共演者の方たちとはどのような化学反応がありましたか? 
「優秀な俳優たちと共演できて光栄です。ユーウェイとは2度目の共演ですが、彼女にはとても大きなポテンシャルがあります。前回の共演時と比べての変化が大きく、成熟しさらに魅力が増していました。それからベン・ウー(呉思賢)は何も恐れず、勇敢な演技をしてくれました。ナイロン・チェン(陳乃榮)やリュー・シューホン(劉書宏)も素晴らしいライバルです。みんな個性が違うので、できるだけみんなに合わせるようにしました。ドラマは自分の演技がよければいいというものではなく、みんなの演技がよければ作品自体がよくなっていきます。彼らは常に新鮮な考え方を持っているので、たくさん刺激を受けました。他の人から見れば私は年上だし2年連続で受賞もしてすごいと思われるかもしれません。でも一緒に道を切り開く仲間なので、私はみんなと同じ目線でいたいです。時々うっかり厳しくなることもありますが (笑)、相手の考え方も聞いて協力し合いました」

では現場の雰囲気はいかがでしたか?
「時間が経つにつれて変わりましたね。撮影期間は5カ月だったのですが、1カ月目はみんな知り合って間もないから、緊張していて真面目だしとても静かです。例えば「アクション!」「カット!」で演じ終わるとシーン……。でも2カ月目は少しリラックスしてきて、3カ月目になると元気が出る人もいれば、疲れ始める人も出てくる。長いですからね。最後の一カ月は一番楽しいですね。もうすぐクランクアップになるとみんなわかってるから(笑)。お互い馴染んで、スタッフたちとの関係もさらによくなっています」

男気あるフェンチン、キャリアウーマンのルーシー、ウーさんの好みのタイプは?
「考えたことなかったです。どちらがいいかな。女性は顔がどうという以前に、みんな可愛いですから。でも彼女たちは少し怖いです。私が言ってるのは役柄ですよ(笑)。フェンチンは怖いし、ルーシーは積極的すぎ。積極的すぎる女の子はちょっと苦手です (笑)」

最も印象に残っているシーンは何ですか?
「ティンエンとフェンチンの橋のシーンです。二人が美しい橋の上で手をつなぎ、次のステップに進むことを決めるシーンはとてもロマンチックです。シンプルですが、恋人同士が初めて付き合うと決める時、手をつなぐことからスタートします。ですから、手をつなぐというのはいい始まりだったり、目標だったり、二人の気持ちの真剣さなどを表していると思います」

原題の「極品絶配〜The Perfect Match〜」にちなみ、ウーさんにとってのパーフェクトマッチな組み合わせとは?
「いい質問ですね。例えば食べ物なら、どの国も特別な組み合わせがあります。台湾だったら魯肉飯(ルーローファン/煮込み豚肉かけご飯)を食べる時は必ずスープも注文します。なぜかわかりませんが、小さいころからそういう組み合わせで、スープがなければ何かもの足りないような気がします。日本ならラーメンに焼き餃子かご飯を注文しますよね。台湾は麺なら麺、ご飯ならご飯だけなので、なぜその二つを一緒に食べるんだろうと昔は不思議に思っていましたが、日本人にはそれが最高の組み合わせなんですよね。トンカツと山盛りのキャベツもそう。ほとんどの場合パーフェクトマッチというのは、気持ちの上での問題ではないでしょうか。小さいころからの習慣がその組み合わせを左右することが多いですが、人の習慣には必ず感情が伴います。人と人の間の感情もまた、パーフェクトマッチになり得ます」

来日の際にいつも行くお店はありますか?
「魚や刺身以外の日本料理は何でも好きです。特にトンカツカレー、最高! 日本に行ったら必ず地元の人に『どこでご飯を食べますか?』と聞きます。広告やネットで薦められる有名店は、外国人観光客ばっかりでしょう? 地元の人に聞いたほうが本場のものが食べられます。地元人以外知らないようなお店は、大抵住宅地の中にあるんですよね。看板も小さくて、人が住んでいるじゃないかと思うようなお店ですが、特別な感じでクールです。そういう所に日本人さえ知らない絶品があります。この前はすごい牛肉を食べました。口に入れた途端溶けるんです。でもそのお店がどこだったか忘れてしまいました(笑)」

台湾に来たら必ず食べてほしい食べ物は何ですか?
「臭豆腐と小籠包。(日本語で)サイコー!」

夜市でお薦めの食べ物は何ですか?
「たくさんありますが、一つだけ選ぶとしたら鹽酥雞(台湾風唐揚げ)です」

最後に日本の視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「日本の皆さん、こんにちは。ウー・カンレンです。私は、以前日本に住みたいと思っていたほど日本が大好きです。このドラマを皆さんに見てもらえたら光栄です。願わくば、ドラマの中の私をカッコイイ(日本語で)と思ってくれますように。そして日本に行った時、私の顔が皆さんに知られていたらうれしいです(笑)」


【放送作品情報】
「華麗なるスパイス」 (全35話)
大人気の台湾実力派俳優ウー・カンレン主演!
高級レストランの敏腕シェフと夜市の女王がおくるグルメ・ラブコメディ!


★放送日:5/10(木)スタート!毎週(木)深1:15〜2:15他
☆再放送:5/17(木)より 毎週(木)後6:00〜7:00

《ウー・カンレン(呉慷仁) プロフィール》
1982年11月24日生まれ。高雄出身。
07年に俳優デビュー。09年『秋のコンチェルト』で注目を集める。
以降、「河豚」(11)『マジで君に恋してる』『真愛找麻煩〜True Loveにご用心』(12)『カノジョの恋の秘密』(13)『キミをプロデュース〜Miracle Love Beat〜』(14)、金鐘奨の助演男優賞を受賞した『麻醉風暴』と主演男優賞を受賞した『一把青』、『超級大英雄〜遙かなる時空を超えて〜』「屍憶-SHIOKU-」(15)『滾石愛情故事-愛情』『植劇場-戀愛沙塵暴』(16)、台北電影奨主演男優賞を受賞した「白蟻-慾望謎網」(17)ほか数多くの映画やドラマで活躍中。