機能リンク
  • 加入申し込み
  • 会員登録
  • 番組表

原作者・池波正太郎の師・長谷川伸の代表作を、名優・名監督が映像化!

 今回は「鬼平犯科帳」の原作者・池波正太郎の師である長谷川伸の代表作を映像化した『長谷川伸』シリーズが放送される。長谷川伸は大正から昭和30年代にかけて、大衆文学と戯曲の両面で活躍した大作家。その門下生には『次郎長三国志』で知られる村上元三や、『御宿かわせみ』の平岩弓枝などがいる。池波正太郎は昭和21年から東京都の職員として働く傍ら読売新聞の演劇文化賞に戯曲を投稿し、22年にこの賞で佳作入選したときの選者に長谷川伸がいた。そのつてを頼って彼は自ら弟子入りを志願し、長谷川伸が主宰する勉強会に参加。やがて26年の「鈍牛」を最初に新国劇のために戯曲を書くようになり、その後小説家へと転身していった。因みに中村吉右衛門主演の「鬼平犯科帳」を始め、TVで映像化された池波作品の多くを手掛けたプロデューサー・市川久夫は、25年ごろに長谷川伸の勉強会で池波と初めて出会っている。長谷川伸がいなければ、この人気シリーズは生まれていなかったかもしれないのだ。

髯題目の政『長谷川伸』シリーズでは彼が得意とした“股旅物”中心に、全30話が放送される。長谷川伸の作品は、ひとり旅を続けるアウトローの渡世人を主人公にしながら、主人公が生き別れた母親を探す「瞼の母」や、ひもじい想いをしたとき親切にしてくれた酌婦に、 元相撲取りの渡世人が恩返しをする「一本刀土俵入」、渡世の義理で斬ってしまった相手の遺された妻子を、生涯かけて面倒見ようとする「沓掛時次郎」など、情で結ばれたドラマが多い。人と人との触れ合いを名ゼリフの掛け合いで描いたその作品群は、戦前だけで79本、戦後も含めると115本も映画化されたという。今回のTVシリーズは、中でも豪華スターと名監督が結集した極め付け。主演の顔ぶれを見ても「沓掛時次郎」の鶴田浩二を始め、勝新太郎、渡哲也、長谷川一夫、美空ひばり、萬屋錦之介、菅原文太など名優揃い。さらに名匠マキノ雅弘を筆頭に、稲垣浩、工藤栄一、三隅研次など日本映画の黄金期を支えた映画監督たちが演出を担当している。原作の面白さを最高のスタッフ・キャストが引き出した、すべての映像ファン必見のシリーズと言えるだろう。