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鬼平深読み帳

キャストも魅力の『鬼平犯科帳』第1シリーズが新たにスタート!

中村吉右衛門主演の『鬼平犯科帳』が、第1シリーズから新たに放送を開始。その記念すべき第1話は、近藤正臣が平蔵の命を狙う凄腕の剣客・金子半四郎を演じた「暗剣白梅香」である。金子を殺し屋として雇う、香具師の元締・三の松平十に、シリーズには4回ゲスト出演した先代・中村又五郎が扮しているのも“鬼平”ファンには嬉しい作品だ。

この時点でのキャストを整理しておこう。火盗改方の同心は尾美としのりの木村忠吾を始めレギュラー陣がほぼ顔を揃えているが、酒井祐助役は後の勝野洋ではなく篠田三郎が演じている。また『鬼平犯科帳』は先代・松本白鸚から、丹波哲郎、萬屋錦之介、中村吉右衛門と主演俳優が代わって来たが、今回沢田小平次同心に扮した真田健一郎は、丹波版では沢田同心を、萬屋版では山田市太郎同心を演じた。変わり種では小柳安五郎同心役で香川照之がレギュラー入りしていることで、第2シリーズまで何度か出演している。

密偵は第1話では伊三次だけしか登場しない。ただゲスト出演している牟田悌三は松本白鸚版で粂八を演じた過去があり、昔のファンをにやりとさせるキャスティングになっている。他にも第1シリーズでは第2話「本所・櫻屋敷」から登場する相模の彦十役の先代・江戸屋猫八は、松本白鸚版で『五鉄』の三次郎役だったし、今回その三次郎を演じた藤巻潤は萬屋版の粂八だった。さらに言えば、第3話「蛇の眼」に盗賊一味の彦の市役で出てくる山田吾一は、萬屋版で平蔵の剣友・井関録之助であったりと、このシリーズの出演者は過去の作品とつながりが深い。その歴史の上に立ったキャスティングと、第4話「血頭の丹兵衛」が初登場の蟹江敬三扮する小房の粂八、第5話「血闘」の梶芽衣子のおまさ、第21話「敵」の綿引勝彦の大滝の五郎蔵といったレギュラー密偵たちの新しい血が加わることで、本格時代劇として伝統と新鮮さを持ち合わせた、『鬼平犯科帳』史上最も人気を集めたシリーズが生まれていったのだ。