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韓流トーク オススメ韓流ドラマの“ツボ”をアツ〜く語ります!

第12回 2018年5月15日更新
さまざまな家族の形を描いたホームドラマ
『今日、妻やめます〜偽りの家族〜』
今日、妻やめます〜偽りの家族〜

少女時代のメンバーとして活躍したチェ・スヨンが主演した人気ホームドラマ。就職問題や将来、恋に悩み奮闘するヒロインと、彼女をとりまく人々のさまざまな人間模様が描かれ、親子の問題、夫婦の問題、家族愛など、幅広い年代が共感し、考えさせられるテーマがちりばめられています。スヨンが演じるルリの相手役テヤンを『アチアラの秘密』『野獣の美女コンシム』のオン・ジュワンが演じています。

ルリは幼いころから父シンモに厳しく育てられてきました。シンモは、成功第一、失敗は絶対に許さない厳格な性格です。しかし、優秀な兄とは反対に、就職試験になかなか成功しないルリは、父の叱咤に萎縮するばかり。ある日面接試験に失敗したルリは、恋人の浮気現場を目撃してしまうなど踏んだり蹴ったりですっかり気力をなくしてしまい、リゾートホテルのインターンとなって逃げるようにしてグアムへやってきます。そこで、面接試験の失敗の原因ともなったテヤンと再会。さまざまな誤解とハプニングを繰り返しながらも、ルリとテヤンは次第に心を近づけていきます。一方、シモンは定年退職し、妻ヨンへと老後の人生を楽しむ気満々だったのですが、何と突然ヨンへから“卒婚”宣言をされてしまい、大困惑。

ソウルに戻ったルリは、紆余曲折を経てテヤンが勤めるSC食品のインターンになり、仕事もテヤンとの関係も順調に進み出すと思いきや、そこにはさまざまな障害や問題が次々とふりかかります。早とちりなところがあるけど純粋で常に一生懸命なルリと、ジェントルで男らしく温かいテヤンのカップルぶりはとても爽やかで微笑ましいのですが、互いの家族の問題や、出生にまつわるあれこれ、会社経営をめぐるねたみや陰謀など、ちょっと複雑なエピソードも満載です。また、結婚以来、夫と子ども達に全てを捧げてきたヨンへと、それが当然だと思って妻の気持ちに一度も寄り添ってこなかった夫シンモとの関係は、実際にも起こりうる夫婦の形を映し出しているようでとても考えさせられます。本当の自分の人生を謳歌するために立ち上がったヨンへと、妻の存在をあらためて見つめ直すシンモのエピソードにも注目を。

ルリの父シンモ役にはキム・ガプス、母ヨンへをキム・ミスクが演じ、そのほかキム・スミやイ・イルファ、シム・ヒョンタクなどベテランや演技派が脇を固めているだけあって、ホームドラマらしい層の厚さで楽しめます。

河井 佳(かわい よし)
ライター・編集者。韓国エンタメ誌「K-POPSTAR」(マガジンランド)、語学誌「韓国語ジャーナル」(アルク)の編集部勤務後、「韓流ぴあ」(ぴあ)編集部を経てフリーに。編集・執筆の傍ら韓国語翻訳・通訳も行う。